経営分析を見える化!ダッシュボード作成はまずここから!
データの可視化や分析を行う過程で、「ダッシュボード」を作成したことのある方も多いでしょう。ダッシュボードを作成するには、まずどのようなグラフを作るか、どのような情報を表示するかを決めなければなりません。今回は、「ダッシュボードを作成する際のポイント」について考えていきます。
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ダッシュボードとは?
個々に作成したグラフや集計表などを、一画面にまとめて表示したものです。一覧表示することにより一つ一つのデータを参照しに行く手間が省ける上、グラフ同士を対比させることも容易になるため、より情報が伝わりやすくなります。
では、有益な情報を読み取れるダッシュボードにするためには、どういったことに気を付けて作成すれば良いのでしょうか。
“伝わる”ダッシュボードを作成するために
01「ダッシュボード作成の目的」を明確にする
まずは「このダッシュボードで誰に何を伝えたいのか」を考えます。「誰が見るのか」「見る人はダッシュボードから何を知りたいのか」を明確にすることで、表示する内容も自ずと見えてきます。
・経営層に商材ごとの売上金額と売上推移、購買層の情報を伝えたい
・営業一人ひとりに支店ごとの売上状況を日次で伝えたい
・人事部長に部門ごとの年齢構成や男女比率、役職者の割合を伝えたい など
またこれらの内容には、「最終的な数値目標」がほとんどの場合存在しています。「目標数値と比較した際の達成率」も一目で判断できると、より伝わりやすいダッシュボードとなるでしょう。
(例:達成率を明記する、達成した項目に色付けする など)
02どのような指標が必要か考える
上記で設定した目的に沿って、「情報を伝えるためにはどのような指標が必要か」を考えていきます。
・商材ごとの売上金額の「合計」、さらにそれを「月ごと」「日ごと」に分けたもの
・営業個人の「目標達成率」「目標数値との差」「売上ランキング」
・部門ごとの「平均年齢」「男女比率」 など
「こういった情報もあわせて確認したい」という要望は閲覧者側から挙がってくることも多いため、ヒアリングしながら内容を決定していく方法も有効です。
03適切な表現形式(グラフ形式)を考える
表示する内容を決めたら、それを表現するにはどのグラフが適切かを考えます。グラフの種類は多数ありますが、代表的なものは以下のとおりです。
・棒グラフ
「製品ごとの売上金額」「支店ごとの新規顧客数」など、2つ以上の値を比較するのに適しています。
・折れ線グラフ
月ごとの売上や顧客数の推移など、時系列データを表示するのに適しています。
・円グラフ
社員の年齢構成や役職者の割合など、合計が100%になる項目において、全体における割合を表示するのに適しています。
・散布図
縦軸・横軸に数値を取り、データを点で描き入れたものです。データの偏りを見たり、2つの項目の間に相関関係(一方の増減に伴いもう一方も増減する)があるかを確認したりするのに適しています。
・レーダーチャート
クモの巣状のグラフにデータを点で描き入れ、隣接する点同士を線で結んだものです。個人の成績や栄養素など、特定の対象における優位性やバランスを見るのに適しています。
このように作成したグラフを一画面に並べて配置したら、ダッシュボードの完成です。
これらのポイントを押さえ、「閲覧者に有益な情報が伝わるダッシュボード」を作成しましょう。
こんな機能があるとさらに便利!
ダッシュボード作成にあたり、あると便利な機能例を以下にご紹介します。
・データの絞り込み機能
フィルター機能などを使用し、「○年○月~□年□月までのデータ」「全商品のうち、商品A・B・Cのみのデータ」など、特定の条件に絞ってデータを確認できる機能です。閲覧者で自由に絞り込みや解除ができるとより便利です。
・異常値のアラート表示機能
「一定の値を上回る(下回る)場合に赤字表記になる」等の方法で、どこに異常が発生しているかを一目で確認できる機能です。異常値がすぐに分かれば、それに対し迅速に対応することが可能となります。
・集計項目の詳細表示機能
集計項目をクリックすることにより、その部分の詳細を表示する機能です。「国別→エリア別→店舗別に売上を見る」といった、一段階ずつデータを掘り下げて確認する機能(ドリルダウン)、さらに「集計元となったA店の売上データを確認する」といった、集計前の明細データを確認する機能(ドリルスルー)などがあると大変便利です。
ダッシュボードでデータを有効活用!
これらのダッシュボードはExcelでも作成できますが、絞り込みやアラート表示・詳細表示等の柔軟な操作が求められる場合には、BIツールを使った方が手軽に行えます。BIツールの中には、集計項目や分析指標をマウス操作で簡単に変えられるものや、Excel形式のデータをそのまま集計してダッシュボード表示できるものもあるので、そういったツールを検討してみるのも良いでしょう。
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「ビッグデータ」や「IoT」などの言葉の普及とともに、
「データをビジネスに有効活用し、企業の成長を加速させよう」というメッセージが
多く出回っています。
企業の持つさまざまなデータを有効活用するためには、BIツールは大変役立つツールです。
しかし、BIツールを使いこなし、データを事業成長に活かすことができている企業は
決して多くないというのも、一方では事実です。
実は、BIツールを有効活用するための出発点は、導入時にあります。
「BIツールで何を実現しようとするのか不明確だった」
「ツール選定時に、機能チェックの見落としがあった」
「導入に気を取られ、運用についてまで確認しきれなかった」
導入時に行うべき検討を十分に行わなず、導入後に「こんなはずじゃなかった・・・」と
後悔しても、後の祭りです。
本資料では、BIツールを導入する際に検討しておくべき13のチェックポイントをご紹介します。
ぜひ、貴社のBIツール選定にご活用ください。
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